都会のトンボ
この異常気象は、どうしたことでしょう。
昨日は37・7度になりました。
外に出ることも叶わず、車で買い物以外は、家の中。
蝉の声も、心なしか元気なし。
都会のトンボもお気の毒。
原爆が投下された日の慰霊祭も、例年通り。
「この土地に緑の草が生えることは永遠になく、ましてや、人間が住むことは
永久に不可能だろう」 アメリカさんはおっしゃったそうな。
ところが、広島も長崎も、緑と人に溢れる豊かな街に生き返りました。
「過ちは二度と繰り返しません」ではなくて、
「過ちは二度と繰り返させません」 に書き換えたい。
熱くやけた竿に止まっているトンボ、しばし息をひそめて、
緑の新天地を求めて飛び立って行きました。
ただそれだけの、閑人のオハナシでした。