高齢者よ、驕るなかれ [blog]
先日、テレビを見ていて愕然とした。
心肺停止の高齢者を、救急隊が搬送する際、現場で蘇生処置を希望
しないとの意思を家族に望まれた経験がある消防機関が、6割にも
のぼることが判明した、というではないか。
本人に意識があって、当人に断られた例もあるという。
頭の何処かで納得しながら、その夜、五木寛之著「孤独のすすめ」
なる本を読んで、ますます、これは他人事ではないことを痛感した。
世の中、100才時代と浮かれているが、長生きすることは、それほど
目出度いことなのだろうか? 氏は
「現代の若者たちの間に{嫌老感}と呼べるような空気
が漂っているような気がしてならない」と言われる。
戦後の日本をここまで復興させた団塊の世代が、今、まさに高齢者
社会の立役者、そこで慎ましく年金生活を送っている人たちは
まだ由として、立役者然として「今時の若い者たちは」と
上から目線で見られることに反発を強めて、このままでいけば、
両者の対立は避けられない・・・と物騒なことを言われていた。
「 高齢者の中にも、格差がある。
かって大企業や公務員だった高齢者が、90才で月に30万前後の
年金を受けている人もいる一方、国民年金1本で月4万程度の
年金しかもらえない高齢者もいる。
いずれにしても、その年金はすべて、若い世代が担っているわけで、
これはどうにも理不尽である」 うん、そりゃよく分かる。
この辺りで、そろそろ、長寿を礼賛するのはやめませんか??
世界一の長寿国でなくてもいいのです。
敬老の日なんてなくてもいいのです。お祝いを頂くけれど、これも
税金からの出費なのですから。
高齢者といっても、60代・70代で健康であれば、仕事を探し
ましょう。
山登りに例えれば、高齢者は下山中、登りより下りの方が困難が
待ち受けているのは当然、
「孤独のすすめ」は、「下山の危険性を、孤独であることを味方に
さあ、これから、自分は1人で薬を飲むんだぞ、3個一緒には嚥下
出来ないぞ、誰に遠慮気兼ねなく、ゆっくりと足元をみて行動する」
利点もあるわけで・・・・。
まあ、そんなこんな、高齢者は高齢者の置かれた立場を自覚する
必要がある、というお話でした。
そうそう、最初の蘇生処置については、本来ならば医師が決めること
ですが、本人が自筆で書いたものがあれば、有効だそうで・・・。
ワタシも後期高齢者の86才、「胃瘻と蘇生処置は無用に願います」
と一筆書き置いてあります。いつ何時、何が起こるか、
高齢者は高齢者らしく、若年層と争うことだけは止めたいです。
玄関先に、スズメの餌場を作りました。
前は庭に作って、ネズミが出現、慌てて止めたことをブログにも
書いた記憶があります。ここは細い私道に面しているので、スズメ
たちもゆっくりと朝ご飯です。
年金を受けている人もいる一方、国民年金1本で月4万程度の
年金しかもらえない高齢者もいる。
いずれにしても、その年金はすべて、若い世代が担っているわけで、
これはどうにも理不尽である」 うん、そりゃよく分かる。
この辺りで、そろそろ、長寿を礼賛するのはやめませんか??
世界一の長寿国でなくてもいいのです。
敬老の日なんてなくてもいいのです。お祝いを頂くけれど、これも
税金からの出費なのですから。
高齢者といっても、60代・70代で健康であれば、仕事を探し
ましょう。
山登りに例えれば、高齢者は下山中、登りより下りの方が困難が
待ち受けているのは当然、
「孤独のすすめ」は、「下山の危険性を、孤独であることを味方に
さあ、これから、自分は1人で薬を飲むんだぞ、3個一緒には嚥下
出来ないぞ、誰に遠慮気兼ねなく、ゆっくりと足元をみて行動する」
利点もあるわけで・・・・。
まあ、そんなこんな、高齢者は高齢者の置かれた立場を自覚する
必要がある、というお話でした。
そうそう、最初の蘇生処置については、本来ならば医師が決めること
ですが、本人が自筆で書いたものがあれば、有効だそうで・・・。
ワタシも後期高齢者の86才、「胃瘻と蘇生処置は無用に願います」
と一筆書き置いてあります。いつ何時、何が起こるか、
高齢者は高齢者らしく、若年層と争うことだけは止めたいです。
玄関先に、スズメの餌場を作りました。
前は庭に作って、ネズミが出現、慌てて止めたことをブログにも
書いた記憶があります。ここは細い私道に面しているので、スズメ
たちもゆっくりと朝ご飯です。
若いスズメも、年寄りスズメも、仲良くしましょうね。
中公新書ラクレ 五木寛之著「孤独のすすめ 人生後半の生き方」
確かに、本人は、延命措置は望まないと言っていても、意識を失って、救急が来ると、延命処置をとられて、そのまま、点滴、胃瘻などで、
意識のないまま、ベッドに、寝ることになったと言うことは、時々、聞きます。
こうなると、家族も、医者も、延命処置を外すのが、難しくなるようです。紙に、自分の意思をはっきり、書いておくというのも、大切でしょうね。
by テリー (2018-09-26 17:12)
山登りの例えですが、年寄は下山中が一番危ないです。これ以上医療費を使わないようにしようといつも思っていますが・・・・
by takenoko (2018-09-26 17:26)
こんばんは^^
いつ何が起こるか分からない・・・最近実感しています。60代までは元気印だったけれど(-。-
一筆したためておく、必要なんですね~口頭では伝えていますが、家の者たちがその場にいないかも知れないし、他の人が言うのは無効なのかしらね。
やはり書いとかなくっちゃ。
by mimimomo (2018-09-26 18:19)
こんばんは。
先のことは分からないから 「延命治療不要」 と一筆書いておくことは大事なことだとつくづく思いました。口頭だけではダメなんですね。
by yakko (2018-09-26 18:57)
「高齢者は高齢者の置かれた立場を自覚する」そうですね。
爺も延命処置なんてまっぴらです。「延命治療不要」さあ殺せ!”と書いておこう。(^_^;)。
by 旅爺さん (2018-09-26 19:03)
イタリアの小さな村のドキュメンタリーを見ることがあります。
イタリアは国家財政としては貧しい国ですね。
小さな村のバールの近くで多分年金生活者でしょうね、
4-5人集まって雑談しています。
この風景は日本にはないですね。
by 斗夢 (2018-09-26 19:42)
70歳を超えて、家族に伝えておかなければならないと思うことを
書き出しています。
延命治療はしないとか、家族だけの密葬をとか、色々と頭に浮かぶことが
多くなりました。
残せる財産はないので気は楽なのですが、身の始末だけはきちんと伝えたいと
思います。
by ぼっこ (2018-09-26 21:12)
スズメさんのお家にたくさん集まっていますね♪
難しい問題です。両親とも、延命治療、胃ろうはしないと話し合っていますが、
いざとなると、、、父は今点滴で命を繋いでいます。
複雑なおもいもありますが、生きようとしている父の姿を見ていると、
母の想いを感じると、これで良かったとも思えます。
by みち (2018-09-26 23:34)
私も一筆したためて(パソコンで)印刷・署名・捺印して、用意はしているのですが・・・。
by Baldhead1010 (2018-09-27 05:02)
双方の両親を90過ぎの高齢で見送っていますので、考えることが多いですね。
by cooper (2018-09-27 09:18)
優先座席が若者たちに占拠されているときなど、ついつい「今の若者たちは…」などとむかっ腹が立ちますが、彼らは彼らで言い分があるのですね。
若者たちが5~6人で老人1人を養っている計算になる今の日本の社会。どこかが間違っていますね。
これまで気づかなかったことを教えられました。
もうすぐ80歳のnikkin、長生きしないように努力せねばなりません。
どんな努力を? 一番効果的なのは不摂生! 悲しい真実ですね。
by nikkin (2018-09-27 10:00)
薬は3個いっしょはダメなんですか。
覚えておきます。
スズメさん、満員御礼ですね。
by koto (2018-09-27 11:00)
*テリーさん
救急隊泣かせになっているみたいです。普段から話はしていますが、「頼むから、書いたものを残しておいてね」と息子たちに言われます。
西部さんが多摩川で入水されたときも、書いたものがないから、2人の助手の方、自殺幇助罪の問われてしまいましたからね。
*takenokoさん
そうですね~~。上り詰めるのは何とか出来ても、下りは落石があったり、思わぬ罠が待ち受けている、気をつけないととんだことになり兼ねません。
*mimimomoさん
どこまですれば、遺言として有効なのか、機会をみて役所に聞いてみたいと思っています。本当に当人が書いたのかどうか、疑いだしたらきりがありませんもの。
*yakkoさん
このニュース、とてもショックでした。口にはださないけれど、「もう、いいでしょう?」って思っている人がこんなに多いとは思いませんでした。
まだ死にたくない人も居たかもしれないのに・・・・。
*旅爺さん
若い人たちの、嫌老感が強くなったら、社会問題になりますものね。
結婚したくない、しても子どもはいらない、若しかしたらこれも年寄りのために働いているようなものだ、の裏返しかも知れませんね。
*斗夢さん
あれ、ときどき、見ていますよ。大抵の場合、息子家族が面倒みている感じで救われますが、食事など簡素なものですねぇ。
東京にも地区の会館で集まりはあるようですが、自然に集まって・・・はあまり見かけませんね。
*ぼっこさん
ワタシも同じことをしていますが、本当に本人が書いたのか、疑いだしたらきりがないですね。冒頭で書いた6割も、本当はご当人の意志ではなかったのかも・・・と思うと、何を信じていいのか。介護された方たちのこれまでの経緯もそれぞれでしょうし・・・・。難しい問題ですね~~。
*みちさん
最近は慣れてきたのか、数が増えました。
父上さまには、まだ、生きたいという意志がはっきりお有りになるから、
それは問題ないのではないでしょうか?
いつの日かが来た時に、どう対処するか、母上さまも悩んでおられると思います。生への執着は強いですからねぇ。
*Baldheadさん
書いた通りにしてくれることを祈っています。本人が書いた証拠、息子たちの目の前で書くのが一番たしかかなぁ。
義兄は本人の意志も聞かずに、胃瘻にしてしまったので、病院を転々、大変でした。
*cooperさん
いまの世の中、90才はまだ若い方らしいですね。
父は103才で逝きましたが、最後まで頭がハッキリしていたので、「食を細めて貰いたい」と医師に頼み、その通りにして下さったので、眠ったまま息を引き取りました。ワタシの理想です。
*nikkinさん
そうですよ、いま働き盛りの若い世代、なぜ自分たちが???って思いがあるでしょうねぇ。
↑に書きましたが、父の食を細く・・・自然に身体が弱っていくのです。ちゃんと栄養とって、量を減らす・・・ところが、まだ食欲旺盛、無理は禁物ですよ。
*kotoさん
貴女はまだ関係ないですよ。
下り坂になると、今まで3錠一緒に飲めていたのが、誤嚥して肺炎をおこしたりするから、下山の怖さ、ゆっくり立ち止まって1錠づつ飲みましょうってことです。
by okko (2018-09-27 16:17)
斗夢さんのコメントにあるような何人か集まって雑談…、まさに今この時点でコミュニティが出来上がっているじゃないですか、素晴らしい!
皆さんのコメントとそれに対するokkoさんのコメント返し、これを読んで煩悩に悶絶するワタシ(苦笑)。
ちなみに拙方の場合、胃瘻をやろうとしてもチューブが届かないだろうなぁ、と(嘲笑)。
ま、ともあれ、かつてジェネレーションギャップなんて言われていたのが極み極まって兼老感とは言うけれど、ネットコミュニティに参加する方々の一層のリテラシー向上が意外と簡単に解決してくれそうな気がしますよ、観念論ですけれどもね。
by きゅんぱち (2018-09-27 22:44)
父はまだ60代で若かったのですが、所謂脳溢血で倒れて、
以後、3ヶ月ごとの転院もままならない中、
延命治療のお蔭で約1年半生き永らえました。
しかしながらチューブに繋がれ、気切のせいで話も出来ず、
意志の疎通は僅かながらに父が目を開いた時の視線の動きのみ。
ですから、まさに「生物学邸に生きていただけ」。。
母もまだ50代だったから、看病が続けられたのでしょう。
1年半が、もう少し長くなっていたら、我が家は完全に破綻して
いただろうと思います。
そんな苦い経験から、母もワタクシも兄弟も、一家全員で、
「延命措置拒否」
を普段から当たり前のように言っていますが、
いざ「きちんと紙に書いた証書」となると誰も書いていません。
少し真剣に。
かつ、少し急いで準備しておく必要がありそうです。
by 向日葵 (2018-09-28 00:03)
延命処置について息子とは話していますが、
やはり一筆残しておいたほうが良いのでしょうね。
色々考える昨今です。
by きまじめさん (2018-09-28 00:05)
みんな苦しまずに死にたいよなぁ・・・
親は子供に迷惑をかけたくないだろうし、
子は長寿で出費と手間がかかるだろうし・・・
どこで折り合いをつけるべきか。(悩
by たいへー (2018-09-28 07:23)
蘇生と胃瘻はご辞退いたします。何しろ後期高齢者として生きるのは初めてですから愚僧が書いても法的不備はやらかすでしょうね。長寿のリスク・・・心配でっせ~
by OJJ (2018-09-28 10:22)
最近、スズメは随分と減った印象ですが、ここにはこんなに居るんですね!
前にもいいましたが、一応、100まで生きる気ではいます(笑)。
いうまでもなく、それなりの覚悟は必要なんでしょうけど…
by トモミ (2018-09-28 15:44)
日本が長生きと言われる理由のひとつに「延命治療」「胃ろう」などをするからとのこと。海外では 特に欧州においては考えられないようですね。
by ぴーすけ君 (2018-09-28 17:41)
*きゅんぱちさん
自然と集まっておしゃべり・・それが自然とは出来ませんが、地区別に老人会みたいなのがあって、毎日、近所の地区会館で何かしらの行事を行っています。囲碁将棋、麻雀などを通じて懇親を深めている方もいらっしゃるようですが、大都会の場合、定年後の趣味としてわざわざ通う人は、少ないようですね。イタリアの小さな村とは環境が違いすぎます。
嫌老感を働き盛りが持つ気持ち、分からぬでもないです。
何でチューブが届かないのかいな?お金かかりまっせ~~。
*向日葵さん
家族としては難しい選択ですねぇ。
父上さまが目を開かれたとき、とてもこちらからは切り出せない問題ですものね~。
母上様のご苦悩もお察しできます。目を開くという行為は、生きている証ですもの。
向日葵さんのお年は存じ上げませんが、やはり書き置くことが大切・・でも正式な形はワタシもまだ知りません。
父の最後のように、自分の口から意志を伝え、それを医者が聞き入れてくれた、そんな理想的な最期が羨ましいです。
暗い話になりました、ごめんなさい。
でも、ワタシなどには、まじかに迫った緊急事態、じっくりかんがえなくては。
*きまじめさん
正式な書式や、届けはどうするのか、まだまだ、ワタシも中途半端です。
*たいへーさん
そこが問題なのですねぇ。
たいへーさんはまだまだ、お若い、早すぎるとは思えども、いつ、何が起こるか分からない時代。長生きを美徳のように考えるのを止めにする方が先ですよ。
*OJJさん
息子たちに心配ばかり・・・と言うと、「これまで俺たちが散々、心配かけてきたんだから」と優しい返事が返って来るけど、最後の迎え方についてだけは、ハッキリ書いて置いてくれよな、釘を刺されております。
なんか、チョンボやりそうだなぁ、バアちゃんも。
*トモミさん
スマホで交信しあっているのかな?
どうぞ、ご遠慮なく100と言わず、それ以上まで元気で生きて下さい。
但し、自慢はしないでもらいたいなぁ。
そういえば、先日、我がスマホに「至急、メール送ってください、トモミ」っていうメールが入ったけど、無視・削除しました。まさかねぇ。
*ぴーすけ君
欧州でも、2・3か国は、あるみたいですね。
賢明な医師の決断が望まれます。
ぴーすけ君やウチで看取ったペットたちみたいに、意志も伝えられず、自然に逝くものたち、幸せなのかも。
by okko (2018-09-29 15:42)
未入力の項目って、なに???
by okko (2018-09-29 15:53)
今年の6月に父が入院しかけた時に、本人が意識があっても
家族がどうするのか判断求められました。
結局、入院はしなかったのでことなきを得ましたが、
本人の意志をはっきりと確認する良い機会となりました。
by kuwachan (2018-09-30 11:40)
*kuwachanさん
それは、よかったこと!!
父上様は、ご自分の意志をちゃんと口にされましたか?
聞き正すのも、勇気がいりますねぇ。
by okko (2018-09-30 15:39)