知らなかった~、名前の由来。
海外旅行が盛んである。個人的には、ツアー旅行にもかなり参加したが、5年前の「フィオルドの旅」
を最後に卒業。充分に満足である。
一方、亡夫の海外転勤も、3回。イタリア・ドイツそして 最後は香港。
「香港」、行かれた方も大勢いらっしゃると思う。だが、ご存知のない方「香港」と聴いて、
どんな島を想像されるだろう。
私の場合は、「高層ビルがビッシリと並んだ、ゴミゴミした島」という印象が強く、正直な話、
あまり芳しい印象は持たなかった。
しかし、当時はまだ「英領香港」時代だったから、秩序はしっかりと守られているという
安心感めいたものがあったのは、確かである。
安心感通り、タクシーの運ちゃんにも、英語は通じるし、市外電車もバスも清潔。
本土の九龍側とを結ぶフェリーボートも、気分よく、用事もないのに散歩気分で乗ったりもした。
船員のセーラー服姿は、どこか愛嬌があり、微笑ましくもあり。
所で、なぜこの島を「香港」(香りの港)と呼ぶようになったのだろう??
中国人の年老いたメイドさんと、車付きという恵まれた環境でいろいろと考えてみた。
香る・・何が???? 街中は賑やかな市場、匂いとはいっても、「香り」とは程遠い。
「ねぇ、何故、香りの島っていうの?」ドライバーのスタンレー君にきいてみた。
(スタンレー君、自分は漢民族だ、と強く主張する、頭の回転が早い好青年)
「さ~てね、私もよく知らないけれど、賑わう島の裏側にナンヤラ理由があるってきいたことが・・
ご主人が出張されている間にいってみましょうか」と嬉しい返事。
その時は間もなくやってきた。
高層ビルが目立つ香港島の、真後ろに連れて行ってくれた。
島の裏側には、太平洋に面した淋しい海岸がひろがっていた。小さな村落が点々とあるだけで。
どう見ても豊かとは言えない一軒の主に、理由を訊いてみてもらって、大納得!
「昔から、この海岸には、南の島々から、香木が流れ着いてさ、なんともいい匂いがしていた
らしいよ、ほれ、そこの小屋に書いてあるだろ?」
スタンレー君、今にも朽ちそうな小屋に入る、そこに当方にはさっぱりわからない言葉で
「ここ香港には、南方より香木流れ来たり、故に香港島と名付けられた」立て札が立っていた。
「分かりましたよ、奥さん、いや~~、ボクも知らなかった。疑問を持ってくれた奥さんのお陰で」
香木・・日本でも推古天皇の時代に淡路島に香木が流れ着いた、火にくべて見ると、いい香りが
したので、朝廷に献上したところ、重宝されたという伝説が「日本書紀」にあるらしい。
伽羅・白檀など、インドやインドネシアなっどから流れ着いたとか、インド産が最高級品と
されたらしい。
へ~~、知りませんでした、存じませんでした!
香港に戻りましょう。3年の任期を終えて、暇を持て余すどころか、学ぶこと多く・・・
堅苦しいパーティなどもあったけど、どうも苦手。
その土地のこと知るのが、一番の収穫だった海外転勤サラリーマン妻でした。
写真は一枚も取り込んでいませんが、分厚いファイルを見ると、広東語もかなり、勉強していたよう
です。
まだパソコンのパの字もしらない、今は大昔のお話しでした。 お粗末!
なるほど、香木の島なんですね。
物知りになりました。ルンルン。
by 夏炉冬扇 (2023-05-24 20:38)
面白いお話、ありがとうございました。
香港には昔々、一度だけいきました。恐ろしいと思ったのは九龍城砦。
レストランでは香料が強くて食事が出来なくなったことですね。
by 斗夢 (2023-05-24 20:54)
私も香港には3年住んでおりましたが、「香港」の名前の由来は知りませんでした(^^;タクシーの運ちゃん、私が住んでいた2000年前後は英語が通じず苦労しました。でも同じ駐在員妻たちと一緒に色々と遊んでもらって楽しい思い出です♪
by エンジェル (2023-05-24 22:21)
香港のそのお話、割と最近どこかのネットのニュースで読みました。しかし、どこだったか思い出せません…
昔は外国にいると本当にその外国にいることができましたよねぇ…って、ちょっと変な言い方ですが、昔は外国にいると日本の情報ってほとんど入ってっこなかったですよね。電話すらそうなかなかできるものではなかったし(高かったしオペレーターを通してだったりして)。パソコンを使う時代になっても、外国でネットカフェに行って日本のサイトを見たら文字化けして読めなかった、なんてことも長い間ざらでしたし。
今はホント便利ですが、ある意味、昔っていい時代でしたね。
by めぎ (2023-05-25 04:34)
香木・・日本でも推古天皇の時代に淡路島に香木が流れ着いた、
火にくべて見ると、いい香りがしたので、朝廷に献上したところ、
重宝されたという伝説が「日本書紀」にあるらしい。(okkoさん筆)
アロマテラピーの講座でも習いました~。
by shiho (2023-05-25 05:14)
香木を輸出する港かと思ったら香木が流れ着いた場所だったのですね
香木ってどんな香りがするのだろう
by さる1号 (2023-05-25 05:45)
おはようございます!
当て字かと思っていましたが勉強になりました (^_^)!
香木、貴重なものらしいですね。 大名たちも競って
欲しがったようですね!
by Take-Zee (2023-05-25 06:51)
こんにちは^^
香港の名の由来、原田マハさんのご本だったかしら~何処かで読んだ記憶が・・・でもすぐ忘れる(ー。ー
by mm (2023-05-25 11:54)
香港の由来は、知らなかったです。
因みに、2000年に、亡き妻と香港旅行に行きました。
閉店して南海に沈められたと噂のJumbo Kingdomにも、
夜景を見たのと、朝食に訪れました。
九龍城は既に無く、街中に落ちていくように降りるので有名な空港も、新空港でした。
商業地区が、地上げされて、再開発ラッシュの始まりの頃でしたが、
見た光景は、直ぐにでも、見られなくなると思っていました。
エスカレーターは、改築前でしたが、まだまだ、健在でしたが、様変わりしているのでしょうね。
by kiyo (2023-05-25 12:43)
*夏炉冬扇さん
私も知ったときは、ルンルンでしたね。やったぜ!
*斗夢さん
こちらこそ、コメント有難うございました。
九龍サイドにはあまり行きませんでした。ただフェリーに乗るのが楽しくて。
お店の名前。忘れてしまいましたけど、日本のデパートが出来て、食パンを買いに行きました「フェリーに乗って、パン買いに」こんなエッセー書いた記憶があります。
*エンジェルさん
そうでしたか。ユニオンジャックの旗があちこちにひらめいていて、何となく安心感を感じました。英国系のレディース会館みたなのもあり、仲間に加えてもらって、アチコチ、見学。漢字のメニューが出てくると「さあ、ヨシコ、あなたの出番よ」勿論、転勤仲間の奥様たちとも仲のいいお付き合いでした。
*めぎさん
仰る通りです。
そちらに勤務していた頃は、すでに日本人学校もあり、でしたけど。
日本人は商社の奥様たちとのお付き合いだけで、近隣のドイツ人との交流の
方が多かったみたいです。
住むことになった国に溶け込むことが大切ですね。
*shihoさん
さすが~~、日本の話は全く知りませんでした。お香を焚く日本の生活習慣もその辺りからうまれたのでしょうね。お葬式にもご焼香だし・・変な例でごめんね。お香の香りを楽しむ集まりなんかもあったでしょ?
*さる一号さん
伽羅や白檀??当節はさまざまな香りのするお線香を売ってますけど、人工的な香りが多いのかもしれませんね、私もまさか香木が原型とは思っても見ませんでした。
Take-Zeeさん
ほんとうに!私もまさかと思っていました。香港と聞くと、どちらかと言えば、
悪臭を想像していましたから。ドライバー君も喜んでくれました。
*mmさん
原田マハさんっておっしゃる作家の方、存じ上げないわ。
そうですね、実体験でないと、私だって忘れますよ。
*kiyoさん
23年前ってことでしょうか?
だいぶかわっているでしょうねぇ。Jumbo Kingdom??
私には分かりません。どんなお話しだったのか。
随分、変わったでしょうね。啓徳空港に離着陸する飛行機、思い出します。
香港島のピークから見る景色は、昼も夜も綺麗でしたね。
*
by okko (2023-05-25 15:11)
こんにちは^^
香港は一度訪れました。
名前の由来は知りませんでした^^
香木が流れついたのですね。
茶道でもお香を焚きます。まだ香木を持っていますが
使うことはなくなりました。
色々ご存知で教えて頂き、勉強になります。
by いろは (2023-05-25 17:12)
老人大学の先生が香港大好き人間で香港島と九竜と鄭成功の話を繰り返されて、結局は我が薄い頭ではこんがらがって・・ソトサマは同級生の旦那が駐在員だった時にゆっくり行ってるので、さらに話が複雑に・・ 失礼しました。ペコリ
by OJJ (2023-05-26 08:44)
*いろはさん
旅行では時間も限られていますし、観光スポットだけになってしまいますけど、
住んでみて、亡夫の出張も多かった、時間が充分にあったので、こんな発見をしました。
今でも、香木と言う形で手に入るのですか、お線香ではなくて。今はない火鉢に削って入れたら、ホンモノの香りに接することができますね。どこで買えるのでしょう、教えてください。
*OJJさん
なかなか時間がないと・・・この婆さん、好奇心も強いし。アチコチに首を突っ込んで楽しんでいます。
老人大学って、何や?? 興味ありますねぇ~。
by okko (2023-05-26 11:05)
お陰でひとつ賢くなりました。
今では共産党の香りがするんでしょうなぁ・・・
by たいへー (2023-05-26 12:06)
再びお邪魔します^^
香木は茶道具屋さんにあります。
炭をついだ後に香木を焚きます。冬は練香(黒い小さなお団子のような物)になります。
練香は種々の香木の粉末を混ぜ合わせ、密や砂糖で練り固めた物です。okkoさんはこう言うお話、きっと興味がおありかと思いまして...
^^
by いろは (2023-05-26 15:18)
香港の名前の由来知らなかったです。
返還前に一度行くチャンスがあったのですが
無くなってしまって・・それっきりで残念です。
by kuwachan (2023-05-27 07:07)
爺もツアーで香港に10年位前かな?。行きましたけど目先だけで
楽しんだので由来については考えませんでした。そこがokkoさんと爺の違いです。笑
by お散歩爺 (2023-05-27 10:16)
「香港」の名前の由来知りませんでした。それを疑問に思うokkoさん流石です。
一度香港に行きましたが、屋台で千円!千円!との押し売りの声と
夜景を見たことくらいしか覚えていません。
by みち (2023-05-27 13:19)
*たいへーさん
とても恵まれた暮らしをしていたと思います。今の香港??
全然、行きたいと思いませんね。
*いろはさん
有難うございます。
興味大有りですけど、茶道具を売っているお店、知りません。
ネットで調べてみようかしら?有難うございました。
*kuwachanさん
私も「やった~~ッ!」って思いました。どの土地の名前にも由来ってあるものですけど、これは大物を釣った気分でした。
*旅爺さん
違いますよ~、旅行者として行っていたら、そこまでは・・・・。
時間を持て余していたからこそ、?マークが・・・スタンレー君も協力的だったし。
*michiさん
「シェンエン!シェンエン!」って、当時もゴミゴミした市場に行くと、きこえていたような気がします。ワ~~、何だか懐かしいです。
映画じゃないけど、ピークからの眺めはよかったですね。
by okko (2023-05-27 14:49)
度々の訪問になりますが、我が家の香木、沢山残っているので仏壇のお線香の灰の中で焚いて見ましたら、香りが殆ど無く、さし上げるには申し訳ないものになっていました^^
もう10年は使っていませんでしたので。
お急ぎで無ければ私が買いに行ってきますので、お待ちくださいませ。ご住所はBaldhead1010さんに伺えば分かりると思いますので。いかがいたしましょうか?
by いろは (2023-05-27 15:20)
香港=白檀や伽羅の香り
ハイ、刷り込まれました。
by koto (2023-05-29 12:41)
*いろはさん
有難うございました。ご心配かけてしまいました。
あれから検索してみたら、最寄り駅から二つ目に、茶道具やさんがありました。
急ぐことでもありませんし、体調のいい時にでも行ってみます。
いろいろご配慮いただき有難うございました。いずれ結果はお知らせいたしますね。
*kotoさん
・・・・だからどうってことない話だけど。いろいろ知りたい婆さん、昔もかわらなかったんだ。白檀っていい名前ね。
by okko (2023-05-29 14:28)
香港の由来は何となく聞いた気がします(笑)。
中国返還後は、もう、怖くて行けないですね!!
by トモミ (2023-05-29 17:15)
とても良いお話を伺いました。
でも肝心の「香港」は中国返還後、随分と変わってしまったようで。。
もうとても観光等で行ける所ではなくなってしまいましたね。
by 向日葵 (2023-05-29 21:19)
香港の名前の由来、そうでしたか。
面白いですね。
by テリー (2023-05-29 22:29)
*トモミ先生
全く行きたくありません。でもでも、チョッピリ???
*向日葵さん
ツアー旅行であるのかしら? また違う香港にも、多少の興味はありますけど。
*テリーさん
目から鱗とは、あのさびれた裏側の立て看板を見た時のことを言うのかもしれませんね。
by okko (2023-05-30 10:20)