人生いろいろ・・・・

　　人には、話掛けやすい雰囲気みたいなものがあるのでしょうか？

　　

　　よく知らない人に声を掛けられるのですけど、これはいささか・・


　　分別ゴミ収集の、瓶・空き缶の日の出来事。

　　スーパーが空いているうちにと歩いていると、空き缶だけを自転車から

　　はみ出すほど袋に詰めている高齢者にチョイと足を踏み入れた年配の男　　　

　　姓がお仕事？に専念されている。脇を通ろうとすると、


　　「降りそうもなくてたすかりましたよ」　いきなり声を掛けられ・・

　　　　そうですねぇ・・・と行きすぎようとした時、


　　「あれ、スマホで写真撮らないんですか？」いえいえ・・・

     「珍しがられて、よくパチパチ撮られるんですよ」から始まりました、


 　　身の上話が。よく見ると、人品卑しからず、空き缶集めで生計を

      立てなくてもよさそうなお顔だちなのに。


　　「ワタシもこんな仕事をするようになって、落ちぶれたもんですよ」


　　　「いえ、そんなことは・・・」


　　「でもまあ、娘もアメリカの大学を卒業させたし・・」ギョッ！


　　「家内は先にあの世に行っちゃうし」「それは、お気の毒」


　　「全部、捨てましたよ。（ここから語調が変わる）ところで、今の
　　　
　　　　内閣、どう思います？」と来たから返事に窮する。


 　　　当たり障りなく、ムニャムニャ合わせているとかなり蘊蓄が深い。



　　　次は「皇室について・・」いえ、もうお相手できません。

           

 

      「でも、臨時給付金が出て、よかったですね」

　　　　「貰えませんよ、口座ないですから」「お作りになれば？」


　　　　「だって、住民票ないですもん」


　　　　「あ、それじゃ多摩川の橋の下にお住まいで？？」


　　　　「そうです、気楽っていえばそれまでですけどね」


 　　　　もうこれ以上はお付き合いできません、急ぐので失礼します、


　　　「いや、話を聞いてくれて有難うございました」



　　　　一体、この方、どんな前歴をお持ちなんでしょうねぇ。


      人間、生きていれば様々な出来事にぶつかるもの、思いもよらない


　　事件が我々を襲ってくることもありえます。その時の身の処し方は


　　誠に人生いろいろです。

　　

　　　　　　　　　　倉庫の奥から引っ張り出してきました。