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好きな色は??何色ですか。



 下手の横好きで「色えんぴつ教室」に通っていたことがある。

 その前は、油絵を・・・でも完成しても保存場所が問題だった。色鉛筆画は、匂いもないし場所も取らない。

 色は36色を使ったが先生はこう言われた。
  「このうち、白と黒は使うことが殆どないから、初めからないものと思って下さい」
 因みに、12色の色鉛筆セットに白は入っていない。(当時は)

 画用紙は、紙質の差こそあれ、特殊なものを除いては白と相場が決っている。なぜ白なのか、それはどんな色にでも塗り分けられ、その色を引き立てるためかも知れない。

 白く見える部分は最初から塗り残すように教えられたし、実際、絵を描く場合に限っても、真っ白な対象物はなきに等しいそうである。少女時代に塗り絵を楽しめたのも、やはり地が白ならではのことだったと思う。

 少し哲学的な言い方をすれば、白は「無」である。花嫁衣装が白いのは嫁ぐ家の家風に染まる意気を、切腹を賜った武士の白装束は文字通り「無」の心を意味しているように思われる。何かに驚いたとき「頭の中が真っ白になる」という表現を用いるのも「無」に通じるかも知れない。

 趣味や稽古事を始めるとき、教える側は、生徒が何の知識も持たないほうが教えやすいと聞く。つまり、白紙の状態である方が、生半可な色に染まってしまっている人よりも、何でも素直に受け入れてくれるから、ということだろう。

 白を効果的に塗り分けるのはこちらの責任である。真っ白で無垢な心をもって生まれてきた赤ちゃんが、非行少年に成長するか、悪徳官僚に成り下がるか、これは親と周囲を取り巻く大人社会の責任である。白はもこの辺りの話になってくると難しく、奥が深くなってくる。

 以前、入院していたとき、さまざまなお花をお見舞いに頂いた。こちらを元気付けようと、赤、ピンク、黄色、紫と色鮮やかなお花が多かった。だが、そのどれにも、白のカスミ草や子でまりが主役を引き立てるように、必ずと言ってよいほど添えられていた。

 何色にでも染まる白、引き立て役でありながら自分を殺すことのない白、自己反省も加えて、私の好きな色といえそうである。
 と言いながら、本当に好きな色は、トルコブルーなのです。

 そうそう、油絵を習い始めたとき、もしあれば、作品を一点、持参してください、ということで、まあまあこれならば、と持っていくと、一目みるなり先生曰く
 「これは写真をみて描きましたね? すぐに分かりますよ、自然のものであれ、加工されたものであれ、直線という物はこの世に存在しないんですから」

 ヨシッ!とばかりに描いた社宅の狭い庭。言われてみれば、柵も塀も、直線に見えるけれどそうではなかった。今でも大切にしまってあります。

*****************************************終わり


 
  
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あなたのお名前、何て~の??


 
 ブログでは、皆さま、ハンドルネームを使われるので本当のお名前は存じ上げません。

 それでも、一向に構わないのですけれど、ふっと気になって首を突っ込んでみたくなりました。

 「苗字(名字)帯刀」この言葉はご存知ですね。江戸時代、特定の庶民が血筋を表す家の名称を名乗り、大小の太刀をさすことを許されたことを表しているそうです。一般庶民には、苗字を名乗ることは許されなかった、武士は当然ですけれど、庶民では名主や庄屋さんでなければ資格はなかったとか。

 確かに時代劇など観ていても、一般庶民が名字で呼び合っている場面は皆無です。

 兎に角、江戸時代は武士が支配する社会でしたから、無理からぬことかも知れません。

 明治期には平民にも名字を名乗ることが許され、廃刀令により帯刀は禁止されたそうです。

 ところで、名字で一番多いのは、佐藤さん、鈴木さんがトップを争っているとか。

 私見ですけれど、日本は豊かな自然に恵まれ、田圃や畑を耕す農家が多い、ですから、名字もその自然を取り入れたものが多いという気がします。太田さん、中田さん、山田さんと下に田が付く名字、多いですね。
 小川、大川、山下さん、大木、杉山etc, 数え上げたらきりがありません.。
 
 ・・・と言うよりも、いきなり名字と言われても、誇りに思えるような先祖の家系を持たない庶民は、困惑。家から目に入る手近かなモノを名字に・・・となったのかも知れません。あくまでも想像です。

 庭に松の木がある、細いから「小松」にしよう、太いから「大松」中くらいなら「中松」というような具合に。

 名字をっ付けなくてはならない、という義務はなかったようですが、時代も変われば役所の届けなどにも名字を要求されるようになったのでしょうし・・・

 愚にもつかない想像ばかりの私見で申し訳ありません。

 因みに、私の実家は加藤、以前は「藤」がつくのは藤原家に起因すると言われていました。

 嫁いだ先は、どうも水関係に起因するようです。

 名字ばかりでなく、名前の方も、男子は「太郎」女子は「子」で終わる名前が殆どになりましたね。
昔は「田吾作」とか「権兵衛」なんていうのが主流だった?? 今はまた自由闊達、芸能人のような名前が流行っていますけれど。当家の孫もひ孫も、「太郎」「子」はついていません。

 すみません、すっかり想像の世界に遊んでしまいました。

 次回はしっかりとした記事を書きますから、ご勘弁を。

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チョット怖い話。



 怖い話と言っても、お化けにはまだ早すぎますね。

 もっと切実な「階級闘争」のお話しです。

 過日、五木寛之さんの「孤独のすすめ」という新書を読みました。

 いま、日本が抱えている重大な問題とは、少子高齢化の社会現象です。「人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」 平 敦盛が作った幸若舞の一節とありますが、織田信長と結びつけて記憶しています。

 そう、昔は人生50年だったようですね。

 産めよ増やせよの掛け声は、戦時中から?? いつの間にか、人生100年の時代になってしまいました。

 引用させて頂きます。

 (かっては、人口ピラミッドの頂点近くに存在するに過ぎなかった高齢者。それがいまや、「日本人の四人に1人は、65歳以上」という状況になりました。)

 医学の進歩で、殆どの病気は回復、高齢者のやるも気意欲も満々、ところが私自身も含めて年金生活者を支えてくれているのは若年層。それが子どもを作らないんですから、先細りは目に見えている。

 若年層軍 対 高齢者層軍の対立が、近い将来に現実のものになってくる・・・と言うわけです。

 少子化時代の人たちが、高齢者になったとき、ようやく採算が合うそうです。

 よく考えると、怖いハナシではありませんか?

 余韻を引きずりながら、珍しく本屋さんに寄りました。

 なんと、驚いたことに 高齢者層向けの本の売り場がかなりのスペースを占めていました。

  どうしたらボケないか?の類の本が一杯❣ ボケ防止の料理本、生活習慣、ボケないゲーム等々。

 全ての本屋さんに共通とはおもいませんが、いささか圧倒されました。

 書いている当人が、すでに91歳、今のところ膝の不具合を除いては、健康に過ごしていますが、これだけは書いておくつもりです。

 「助からないと分かったら、延命治療は必要なし!」

 チューブ人間になってまで、生きていたいとは思いません。父は「輸血をすれば延命できる」と言われたのをキッパリと断って、103歳で昇天しました。

 日本でも安楽死希望の高齢者の願いを受け入れるべきではないかと思います。

 話しが逸れました。高齢者の年金を負担している少子化時代の若年層のためにも。

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 前回、頂いたコメントにお返事を書いて置いたのに、また、幾つか消えてしまっていました。
 このパソコンも、かなり高齢化??どうぞ、お許しください。
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