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香りの港? [日常、犬、時事問題、家族]



亡夫、最後の外地勤務先は、当時まだイギリスの植民地だった香港でした。

日本から近いので、旅で訪れた方も沢山、いらっしゃるでしょう。

ユニオンジャックが風に揺れていると、何故か安心感が湧いて。日本人も多く、デパートも

進出していましたし、「香港」という中国の島という感じはあまりしなかった・・いえ、殆ど

「中国」を感じませんでした。

ところで、香港と言う名前、「香りの港」と書くのに、何処にも香りらしき景色がない、

林立する高いビル、騒音、あまり清潔とは言えない市場や、街の道路、何処にも香り・・

というより、悪臭が漂っているいるようでした。

当家は、街を見下ろす高い所にある巨大なマンション、亡夫と2人には広すぎる、

運転手・メイドさん付き。運転手さんは、よく気の付く英語を話す青年、メイドさんは

拙い日本語を話すかなり年配の女性。兎に角、なにもすることが、仕事のない私には退屈極まりなし。


そこで、またいつもの好奇心に任せて、いろいろと勉強しました。

「香港」は大陸からフェリーで数分離れた島、昔は香木を輸入するときに使ったので、この名が

付いたとか。香木??「白檀や沈香など、削って香りを楽しむ」 ああ、日本でもお香を焚いて

香りを楽しむ香道ってありましたね。 でもそれは昔の話、いまはビルが林立し、二階建てのバス、

小型のミニバスがチョロチョロ走り回る喧噪の大都会。


ある日、亡夫、出張のとき、この島の裏側はどうなっているんだろう? 好奇心に、運転手君も

のってくれて、出掛けてみました。


なんと、淋しい海岸、人の気配もない場所に、数軒のあばら家、その一軒にこんな立て札が。


この海岸には、その昔、南の島から腐った香木が流れ着いた、それが香港の名前の由来  である」

2人ともビックリしました。人影もない海岸、その立て札を読んで、

「奥さんのお陰で、この島の名前の本当の由来が分かりました、ありがとう!」


現在、香港は中国に返還されています。どうなっているのか、この目で、確かめてみたい気が

する「香港」です。フェリーボートは健在かな??

何方か、最近の香港をご存知の方、教えてください。


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