晩酌の効用 [日常、犬、時事問題、家族]
最近はさまざまな形で、「長生きの秘訣」なるものが紹介されている。
テレビマイクを向けられた長寿者の殆どがあげる主な秘訣は
「くよくよしないこと」「野菜と魚をよく食べること」
そして出ました 「毎日、晩酌を欠かさないこと」
「晩酌」という言葉には、慎ましやかに、ささやかに呑むという響きがあるように思う。
「酒は百薬の長」「酒は天下の美禄」など、古来、お酒にまつわる成句も多い。煙草と違って、
飲酒に対する世間の風当たりもあまり強くない。
酒の上のことだからと、飲酒運転で引っかからない限り、大目にみて貰える場合が殆どではあるまいか。吞み方さえ間違わなければ、お酒は人間にとって有益であるとさえ思えてくる、という考え方が
我々の根底にあるからかも知れない。
夕食時の「チョット一杯」は確かに美酒である。心身両面の、その日の疲れを忘れさせてくれる。
心ない友人の一言で、ささくれ立った心も、いつしか、穏やかにその友人を許している。
「晩酌」とはまさにその「ちょっと一杯」であって、酒の呑み方の模範みたいなものと言えるだろう
話しはいささか飛躍するけれど、イスラム教は飲酒ご法度である。イスラムの国をいくつか旅して
この国の人たちは、晩酌の醍醐味を味わうことなく一生を終えるのかと、気の毒な気持ちになったものである。その点、愛を説くキリスト教のほうは、過度でなければ禁酒を強いてはいない。
キリストの血であるワインを酌み交わすことによって、平和が保たれるであろうことを、キリストは願っていたのかも知れない。
武力抗争の絶えないイスラム諸国、一杯のビールで互いに心を開き、和解というわけにはいかないものだろうか??
アナタは毎日、晩酌を欠かしませんか??
私ですか? ハイ、90婆も、350ミリのビールを半分ほど。
若い頃は、亡夫もお酒大好き人間で、沖縄から泡盛など取り寄せて。晩酌は欠かしませんでした。